セラミック修復とは
従来歯科の修復において一番一般的な修復方法は金属をベースに前歯はレジンといわれる樹脂で修復していました。しかし、レジンは摩耗や変色があり、長期の審美修復にはあまり向きません。近年セラミックとインプラントの技術が進み、崩壊の進んだ口腔でも美しく、見た目も機能も自分の歯と同じような耐久性のある修復が可能になってきました。
症例①
歯が失われた場所はセラミックブリッジで、その他の部分はセラミッククラウンで修復しました。
※写真(ビフォア)
※写真(アフター)
症例②
事故で前歯4本を失いましたがセラミックブリッジで修復しました。
※写真(ビフォア)
※写真(アフター)
症例③上顎の歯が全て駄目になってしまったので、インプラントを植立し、セラミックブリッジで外観と機能を回復しました
※写真(ビフォア)
※写真(アフター)
セラミックの種類
吉本歯科医院では下記のセラミック治療を行っております。
CEREC(セレックによるセラミックインレー)
セレックを使用したセラミックインレー修復歯の部分的な欠損修復に用います。
CERECとはCEramic REConstruction(セラミック修復)の略です。この方法は、1980年にスイス・チューリッヒ大学でW.メールマン教授とM.ブランデスティーニ博士により開発されました。CEREC3Dは、チェアーサイドでオールセラミック修復物を製作し、即日での修復を可能にします。 製作した修復物を接着テクニックを用いてセットすることで、10年間で90%以上の残存率を実現します。
※写真(ビフォア)中央の金属色のアマルガムをセレックで修復します。
※写真(アフター)中央の金属色がセレックでセラミック修復されました。
CERECセラミックの特徴は審美的に優れていることです。さまざまなシェードのブロックが用意されています。更に、半透明なので隣接歯によく馴染み、カメレオン効果を発揮します。
CEREC修復物は生体適合性があり、天然エナメル質と同じ物理特性を発揮しまし天然のエナメル質と同じようにすり減ります。その他の優れた点として、CERECセラミックスは工業生産されたブロックを使用しますので、為害作用がなく、常に均一な品質を提供することができます。しかし、チェアサイドでの仕事になる為、十分な作業時間の確保が難しく、仕上り精度が劣るというリスクがあります。
オールセラミッククラウン(エンプレスE-MAX)
連結の必要がなく、ベースになる歯の色調が奇麗な場合下地の歯の色を透過させて自然観に優れた修復が可能になります。反面、強度的にはジルコニアより弱いというリスクがあります。
※写真(ビフォア)
※写真(アフター)
メタルボンドクラウン
金属をベースに陶材(セラミック)を焼き付けた方法です。ブリッジや下地になる歯の色が悪い時に使用します。セラミック修復の中で長い歴史を誇り、色合わせや艶の安定性に優れた方法です。反面、金属を使用する為、金属アレルギーを発症するリスクがあります。
※写真(ビフォア)
※写真(アフター)
プロセラクラウン
白い金属と言われる、ジルコニア(人工ダイヤモンド)の上に歯と同じような透明度を持った陶材を築成焼成して作成します。金属性のフレームの代わりに白いジルコニアのフレームを用いますので、強度があり、黒い金属色の下地色を遮蔽することができますのでメタルボンドのように歯茎が黒ずんで見えることがありません。白い反面、光を強く反射しますので周囲の患者さん本人の歯の色が暗い場合は、色調が合わないというリスクがあります。
※写真(ビフォア)
※写真(アフター)