ラミネートべニア治療

ラミネートべニアとは

ラミネートベニアとは、いわば前歯の「付け歯」のことです。つけ爪のような感覚で前歯を白く形も整えることができるものです。治療の仕方は歯の表面をごくわずかだけ削り歯の色をした薄い板を貼り付けて見かけを改善する方法です。歯が変色したり、歯と歯の間に少し隙間がある場合などに有効です。このような場合、通常は歯の全周を大きく削りとって、その上に大きな被せ物（クラウン）を被せるのが普通でした。ところが、クラウンをかぶせるためには、健康なご自身の歯を大きく削る必要があります。ラミネートベニアは表面をごくわずか（0.3～0.5mm）だけ削れば良いので、処置が簡単で、歯の神経にも影響はありません。ラミネートベニアは、変色した歯や、位置や形が少し不自然な歯に使われます。上あごの前歯に使われるのがほとんどです。ラミネートベニアは、セラミックの薄い板を貼り付けるので、大きなむし歯のある場合など歯の表面に接着しにくいときは使えません。また、歯ぎしりやかみしめの癖のある人では割れる可能性が高くなります。

ラミネートべニアで可能になること

ラミネートべニアは歯の表面を美しく見せることができる審美歯科のことですが、この治療によって以下のようなことが可能になります。

✅削れている歯や小さな穴が開いた歯をカバーすることができる
✅ねじれた生え方をしている歯を整えることができる
✅歯にできた隙間をほどよく埋め、歯並びをよく見せることができる。

ラミネートべニアはこんな方におすすめ

ラミネートべニアはどのような目的の方に合った治療方法なのかを説明します。

✅前歯の形や色が気になる方
✅すきっ歯を治したい方
✅短期間で歯並びを改善したい方
✅黄ばんだ歯や着色のある歯を白く見せたい方
✅短期間で歯を白くしたい方。

セラミック治療は数週間～数ヶ月、矯正治療は人によっては年単位の治療期間を要しますが、ラミネートべニアは数回の通院で施術が完了するので、早く歯並びや見た目の色を改善したいという方に向いています。

ラミネートべニアのデメリット

ラミネートべニアのデメリットは「健康な自分の歯をわずかだが削る必要がある」ということになります。削る必要のない健康な歯を削るということは、歯に負担をかけ寿命を短くするということを理解しておく必要があります。中には歯をまったく削らず治療できるラミネートべニアもありますがデザインや耐久性などの問題があり選べるものが限られてしまいます。また、ラミネートべニア治療は矯正歯科とは違い、歯を動かして歯並びを改善するものではないので、歯並びを根本的に治療するものではありません。目的はあくまでも「見た目」だけの改善です。もし長期的に歯の健康をお考えであれば矯正治療やかみあわせ治療を検討してみることをおすすめします。治療期間がかけられない場合やとにかく見た目をすぐに改善したい場合はラミネートべニアをおすすめしています。ラミネートべニアは保険診療ではなく自費診療になることもデメリットのひとつです。

ラミネートべニアが向かない方

✅歯並びが著しく悪い方
✅差し歯が入っている方
✅歯ぎしりや食いしばりがある方
✅切端咬合(上下の歯の先端がちょうど当たる状態)
このようなケースの場合、他の治療方法をおすすめする場合があります。

前歯の見た目を美しく修復するラミネートべニア

ラミネートべニアの症例

症例①ラミネートべニア（前歯2本をラミネートべニアで治療した症例）

治療について
治療内容／前歯2本ラミネートべニアにてプラスチックの変色を改善
費用／ラミネートべニア1本10万円（税別）2本20万円（税別）
リスク・副作用／麻酔使用、歯の亀裂やヒビの入った部分を削ります。削ることで多少しみるなどの症状が出ることがあります。お食事やマウスピースの不使用により脱落の危険性が高まります。

Before

After

症例②ラミネートべニア（前歯2本をラミネートべニアで治療した症例）

治療について
治療内容／前歯2本ラミネートべニアにてプラスチックの変色を改善
費用／ラミネートべニア1本10万円（税別）2本20万円（税別）
リスク・副作用／麻酔使用、歯の亀裂やヒビの入った部分を削ります。削ることで多少しみるなどの症状が出ることがあります。お食事やマウスピースの不使用により脱落の危険性が高まります。

Before

After

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