中年以降、前歯の歯並びが崩れ前に飛び出てきた気がする

香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院　吉本歯科医院の吉本彰夫です。

50歳前後の患者さんとお話をしていると

「ここ最近前歯の歯並びが急に崩れてきたように感じる。前歯が前に飛び出てきて歯が伸びたように感じる」

「前歯が飛び出てきたせいか自然に唇を閉じられなくなっている」

このようなことをおっしゃられる方とても多いです。

実際に患者さんが体験したこと

「歯が伸びてきた気がする」「口が閉まりにくい」とお悩みになったある女性の患者さんはかかりつけの歯医者さんい行ったそうです。その歯医者さんでは

「じゃあ前歯を少し削りましょう」

ということで前歯を削って調整してもらったとのことでした。しかし、３ケ月が過ぎるとまた同じように前歯が当たりはじめて口が閉じにくくなった。

そこでまた受診すると「ではもう少し歯を削っておきましょう」ということっで何度か歯を削ることを繰り返して来られたそうです。行く度に加速度的に前歯の歯並びが崩れ、そのたびに前歯を削り落としていくことに怖くなってきました。「こんなに毎回歯を削ってしまったらそのうちなくなるんじゃないか？」そうご不安になられ吉本歯科医院にご相談にお越しになられました。

前歯が飛び出てくる原因

前歯が飛び出てくる原因にはいくつかの要因があります。以下は一般的な原因です。

咬合異常

上顎と下顎の咬合が不正確な場合、歯の位置が変わり、前歯が飛び出てしまうことがあります。

歯並びの問題

歯並びが悪い場合、前歯が正常な位置に収まらず、飛び出てくることがあります。

歯周病

歯周病が進行すると、歯を支える骨が破壊され、歯が抜けやすくなります。

事故や外傷

口や顔への外傷が前歯を押し出す原因になることがあります。

生活習慣

長期間の唾液の不足や、噛む力の不均衡など、生活習慣が歯の健康に影響を与えることがあります。

先天的な問題

歯や顎の形成に関する先天的な異常が前歯の飛び出しを引き起こすことがあります。これらは一般的な原因ですが、個々の症例によって異なる場合があります。

盲点となっている根本原因は「奥歯」

この患者さんのお口の中を詳しく診させて頂きました。

根本原因は

奥歯が倒れどんどん前歯を押し出していること

でした。

根本原因がお口の中に残ったままいくら前歯を削ったとしても押し出す力は止まりません。この方は削らなくてもいい歯を繰り返し繰り返し削り続けてこられており歯は半分以上なくなっています。歯を大きく削っているので歯の神経に近くなりぬるいお湯を飲んでもしみて痛いという状態です。

歯は一生動き続けます。

根本原因である奥歯から押し出す力を喰い止めさらに歯がこれ以上前に飛び出していかないように噛み合わせを安定させるマウスピースをするといった治療をご提案させて頂きました。歯が伸びてきた気がする歯茎が痩せてきた気がする咬み合わせが崩れ前歯が飛び出して唇に当たってしまうこのようなお悩みは歯を削ってしまう前にご相談下さい。一度削った歯は元には戻りません。